【万年筆の基本⑤】万年筆の正しいインクの入れ方
これを知らなければ万年筆は扱えません。むしろこれが万年筆を扱う上での醍醐味と言って良いかも知れないくらいだ。今回は万年筆の正しいインクの入れ方を紹介したい。正しく正確な方法を覚えて万年筆への愛着を更に高めて欲しい。尚、吸入式とカートリッジ式で方法が違うので要確認だ。
吸入式
ペン先を全てインクにつける。
ペン先を瓶の底に当ててペン先を壊さない様に気を付けながらゆっくりとインクの中に差し込む。ノブを左に回してピストンを下げる。
ノブを回してインクを吸入する。
ペン先をインクボトルにつけたまま、ノブを先程と逆方向の右にゆっくりと回してピストンを締め直す。こうする事でインクが吸われて行く。
ペン先の汚れを拭き取る。
ペン先をガッツリインクの瓶に入れるので、ペン先になかなかの量のインクがつく。万年筆をキレイに保つ為にもペン先についた余計なインクは柔らかい布で拭き取る。最後に本体部分を元に戻して完了だ。
カートリッジ式
首軸と胴軸を外す
基本的には首軸と本体の部分を外すすぐに交換可能だ。インクの種類を変える時にはペン先とペン芯をよく洗いインクを洗い流してから変える。
新しいカートリッジを装着する
新しいカートリッジを正確に確実にまっすぐ奥まで差し込む。これだけ完了だ。カートリッジ式はインクの補充が簡単なのが魅力だ。しかし、吸入式にはなんとも言えぬ魅力があることは事実だ。
ペン先にインクをなじませる
下ろし立てのマジックの様にペン先にインクをなじませる必要がある。ペン先装着後に布に先端を当てて軽く振ってみる。インクがなかなかペン先まで来ない場合は,カートリッジを両側から押すとインクが流れてきやすい。