ザ・ペン/万年筆とボールペンのススメ

ザ・ペン 失敗しない為の万年筆選び。世界にはこんなにも素晴らしい万年筆とボールペンで溢れています。興味は有るけど飛び込めない貴方。初めての万年筆選びを丁寧にサポートします。普段使い用のカジュアルなものからいつかは持ちたい宝飾品の様なハイブランドまで。出来る大人のさりげないオシャレです。

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【万年筆の選び方②】自分に合った1本をどうやって見つけるか。

      2015/08/30

【万年筆の選び方②】自分に合った1本をどうやって見つけるか。

万年筆とボールペン。どちらも数多くの有名メーカーがあり、その多くのメーカーから多くの名作が販売されている。その中から自分に合った1本を見つけるのは至難の業だ。では一体どうやって自分の1本を見つけ出せば良いのか。今回は主に万年筆やボールペンの持つ「機能面」での選び方についてまとめたい。

【万年筆の選び方①】自分に合った1本をどうやって見つけるか。

ペン先で選ぶ

【万年筆の選び方】自分に合った1本をどうやって見つけるか。

主に万年筆の話になるが万年筆のペン先は非常に種類が豊富にある。具体的には太さと材質だ。太さはEFと呼ばれる極細のものからMSと呼ばれる非常に太いものまである。材質も金やチタン、ステンレスなど様々だ。材質によって書き味に違いが大きく出て来るので、好みに合わせて選ぶ事をおすすめする。

金のペン先

高級万年筆の代名詞とも言えます。金のペン先は1本は欲しいところだ。金は、さびたり腐食したりしない為、インクに含まれている硫酸・塩酸・硝酸にも腐食されず、しなやかな書き味が魅力。

ステンレスのペン先

金ペンに最も近い書きやすさと耐酸性がある素材。金のペン先に近い書き易さを持ちながらも価格は安価である為入門機や中級機に多く使用されている。さらに、ペンポイントには、ダイヤモンドに次いで超硬度の耐磨耗性のイリドスミンを熔着する。いつまでも、使い始めた時の万年筆の書き味を保つ事が出来る。

漢字を書く日本人には一般的にEF(極細)~F(細字)が好まれるが、使用シーンを想定して選ぼう。素材に関しては、書き味が柔らかいが高価な金や、硬めではあるが安価なステンレスなど、好みと予算から絞るのがいいだろう。

ペン軸で選ぶ

STIPULA(スティピュラ)モデルT

STIPULA(スティピュラ)モデルT

万年筆の持ち易さを左右するのはペン軸だ。太さや材質、重さなどで大きく使用感が変わるのでこだわりたいところ。筆記具の中でも万年筆は特にペン軸の自由度が高い。シンプルさを追求したものから優美さを追求したものまで多彩である。セルロイド、樹木、合成樹脂、金属などさまざまな種類があるので、好みを見つけてほしい。材質はそれぞれに良い所があるので一概にどれが良いということはない。実際に持ってみて自分にしっくり来るものを選ぼう。

インクで選ぶ

インクで選ぶ

「インクの種類」を選ぶという楽しみもあるが、この場合は「インクの吸入方法」で選ぶという意味だ。万年筆には大きく分けて吸入式カートリッジ式との2種類がある。手軽に楽しみたいならカートリッジ式、いろいろなインクを試してみたいなら吸入式など、自身の目的によってインクの吸入法をチェックしよう。

吸入式

各メーカーから数多くの種類が販売されている。色味や粒子の大きさまでこだわりたい人は断然吸入式だ。1本の万年筆で様々なインクを使用する事が出来るという事もメリットだ。インクを万年筆に入れる作業を面倒と感じるかどうかだが、わざわざ万年筆を使おうというのだから、むしろこの行為自体を楽しむ心を持ちたいところだ。

カートリッジ式

カートリッジ式は要はインクのタンクを入れ替えるだけで使用出来るという手軽さがメリットだ。万年筆を使用したいけど、インク漏れやインクの入れ替えが面倒だという人にオススメ。より手軽に万年筆を使用する事が出来る点では非常にメリットだ。

デザインで選ぶ

DELTA(デルタ) ドルチェビータ ミディアムオリジナル

DELTA(デルタ) ドルチェビータ ミディアムオリジナル

僕は最初の1本はむしろこれ一択でも良いかもしれないと思う。最高に気に入ったデザインであれば、それがどんなペン先でどんな材質であろうと楽しんで使えるというものだ。重さや使い勝手など、選んでいてどうにも行き詰ってしまったら、見た目の好みに全てゆだねてしまうのも一つの手だ。

いかがだろうか?前回とはまた違った視点で万年筆を選ぶ事が出来ると思う。万年筆は決して安い買物ではない。自分がこれだと思う1本を是非見つけて欲しい。

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